JANO 2019
第25回 日本非抜歯矯正研究会
JANO 2019
受付終了
会 期 : 10.21(月)‒ 10.22(火)
場 所 : 神戸オリエンタルホテル
特別講演 : Dr. Eugene Chan, 近藤 俊 先生
受付終了しました
デジタルで変わるもの、変わらないもの。
口腔内スキャナーの普及は、アライナー治療を加速させました。これにより、治療の進め方やワーキングスタイル、患者さんの層も大きく変化してきました。アライナー治療は、装置やソフトウェアの日々の進化に加え、経験によってドクターがつくるクリンチェックも変化していきます。それは、未だ最適解が明確でないという事であり、他のドクターの治療方法や治療結果を参考にしながら自身のテクニックを向上させているということに他なりません。
一方、方法や装置が変わろうと、患者さんの不正咬合が変わるわけではなく、治療ゴールとしてのMOOが変わるわけではありません。しかしその治療にはまだまだ分からないことも多く、私たちはその課題に真摯に向き合ってより安全で確実な治療を患者さんに提供できるように努力をしていかねばなりません。
今回、特別講演にオーストラリアのEugene Chan先生と藤田保健衛生大学の近藤俊先生をお迎えして、日本非抜歯矯正研究会第25回年次総会を開催いたします。
Eugene Chan先生は有本がインビザライン治療を始めた頃、アラインテクノロジーの招聘で大阪でミニセミナーをされ、その短いステージングと綺麗なフィニッシングにまるで魔法のようだと感じた先生です。それから5年。それなりのアライナー治療の経験を積んだ先生も、まだまだ始めたばかりの先生も、Eugene Chan先生の”今”のテクニックを学ぶ機会として3時間の講演をしていただきます。
近藤俊先生は多くの先天異常の症例・外科症例を手がけられています。外科になるのか、矯正だけで治療するのか、どのようなことがきっかけでそういう変化をするのか常に考えられている先生です。MOOの治療でも、混合歯列前期くらいから管理をしているにも関わらず、抜歯になったりあるいは外科になったりする症例がなくなることはありません。咬合の変化・管理と骨格的な成長変化の関係について改めて学ぶことは、MOOの治療に新たな洞察を与えてくれることでしょう。
そしてもちろん例年のようにトピック症例講演やマスター会員5年次講演も、何れ劣らぬMOOの使い手が発表します。
基本を守りつつ最新をどう攻めるか、是非多くの皆さんと学びたいと思います。
第25回日本非抜歯矯正研究会 大会長 有本博英
海外招待講演
「Invisalign Beyond 20_20」
日時:10月21日 (月)
Dr. Eugene Chan
BDS, MDSc, M Orth RCS Ed, MRACDS (Orth), PhD
Dr. Eugene Chan is a Board-Certified Specialist Orthodontist who owns and runs 2 private practices in Sydney, Australia. He also consults for 2 private practices in Singapore.
After graduating top of his class in 2002 with the `Professor Milton Sim’ award, from University of Sydney, he went on to complete his Royal College exams – Edinburgh, obtained his membership with the Royal College of Dental Surgeons in Australia and PhD in the Netherlands.
He has published widely in international journals ranging from Biomedical Engineering to American, European orthodontics, Australian dental journals, and the Seminars in Orthodontics. Having lectured in numerous international conferences, he has also won awards for his research and presentations in Europe, Australia and Asia Pacific meetings.
He has been on orthodontic teaching programs at the Hong Kong University and the National University of Singapore, and currently teaches postgraduate orthodontics at the University of Sydney, He is a `Clinical Consultant` to Invisalign in Australia and Asia Pacific, a Diamond Invisalign provider, and has been an Align speaker since 2006.
Abstract
“What if we can move teeth by clicking on a mouse?” The Invisalign system started from a mere afterthought as a university engineering project way back in 1997. How has it evolved to become an orthodontic juggernaut now? Years of research and development with big investors pumping money in no doubt. Good customer/end-user feedback, consistent change and innovation has played an important role too. What have we learned in these 20 years of digital orthodontics? Hindsight is always 20-20. Looking back at cases done then and now, why did cases not work, and how can we do better to prevent failures? This workshop examines and tracks the progress of aligner treatment over the last 20 years and provides an insider’s guide to achieving excellent treatment results with clear aligner therapy in both adults and children. Non-extraction, extraction and surgical cases, planning and execution will be discussed.
依頼講演
「外科矯正治療の限界から考える
Ⅰ期治療によるバーティカルコントロールの有効性」
日時:10月22日 (火)
藤田医科大学医学部 形成外科学講座(矯正歯科・小児歯科 部門)講師
近藤 俊 先生
【略歴】
平成13年3月 朝日大学大学院・歯学部歯学科 修了
平成13年9月 さばし矯正小児歯科 勤務
平成17年4月 藤田保健衛生大学医学部 歯科口腔外科学講座(矯正歯科・小児歯科 部門)助教
藤田保健衛生大学病院 口唇口蓋裂センター 矯正歯科・小児歯科 担当
平成25年1月 藤田保健衛生大学医学部 形成外科学講座(矯正歯科・小児歯科 部門)助教
平成26年2月 藤田保健衛生大学医学部 形成外科学講座(矯正歯科・小児歯科 部門)講師
平成30年10月 藤田医科大学医学部 形成外科学講座(矯正歯科・小児歯科 部門)講師
【抄録】
成長期において上下顎の発育を阻害するような咬合状態、あるいは上下顎関係の不調和が存在する場合、その後の成長変化により骨格性不正咬合へと移行することを避けるためにI期治療が行われることが多いと思います。永久歯列期でのⅡ期治療への移行をスムーズにすることが目的のひとつと言えるのではないでしょうか。またI期治療で完全に上下顎関係の不調和を改善することができなくても将来的に外科的矯正治療を避けて、歯の代償性変化により永久歯咬合の確立を達成できる範囲に収めることも目的のひとつだと考えます。しかしその成長変化が遺伝的要因によるものなのか、あるいは環境的要因によるものなのかでその治療効果は大きく影響を受けると思います。
一方で遺伝的要因が強く、将来的に外科的矯正治療が考えられる場合、成長終了を待って術前矯正治療を行っていくことが通法とされてきました。上下顎関係の不調和から生じた歯の代償性変化を取り除くことで、上下顎骨に対してそれぞれ理想的な位置に歯を配列させ、顎骨形成術により顎間関係の不調和を改善する。このように表現すると顎骨形成術を施行すれば、すべてのケースで骨格的不調和の根本的解決が図れると勘違いされるかもしれません。
自分自身が多くの手術計画に携わってきた経験からですが、顎骨形成術の手術計画において妥協を余儀なくされるケースは存在します。ではそれはどういったケースであり、理想的な手術計画の立案を行うために成長変化の過程で行える選択肢はないのでしょうか?
I期治療を行い、経過観察中の思春期成長により著しい顔面非対称を有する骨格性反対咬合へと移行した症例を経験したなかで、外科的矯正治療を前提としたI期治療の有効性を考えうる所見を得ることができたので、皆さんと一緒に再度検討できればと思います。
プログラム
第25回 日本非抜歯矯正研究会 JANO 2019
8:30 | 開場 準備 | |
---|---|---|
9:00 | 受付開始 | |
9:30 | 2018トピック症例講演 | 郷家 秀昭 先生 |
10:15 | Break | |
10:30 | 2018トピック症例講演 + マスターメンバー5年毎講演 | 山本 昌宏 先生 |
12:00 | 集合写真 | |
12:30 | 昼食 | |
13:30 | 特別講演1-1「Invisalign Beyond 20_20」 | Dr. Eugene Chan |
15:00 | Break | |
15:30 | 特別講演1-2「Invisalign Beyond 20_20」 | Dr. Eugene Chan |
17:00 | 質疑応答 | |
17:30 | 終了・症例供覧 | |
18:30 | 懇親会 |
8:30 | 開場 症例閲覧 | |
---|---|---|
9:15 | マスター認証講演「これまでの症例を振り返って」 | 山下 道也 先生 |
10:15 | Break | |
10:30 | 症例検討会 & パールセッション | |
12:00 | 昼食 | |
13:00 | 総会 | |
13:30 | 特別講演2「外科矯正治療の限界から考える Ⅰ期治療によるバーティカルコントロールの有効性」 | 近藤 俊 先生 |
15:00 | Break | |
15:30 | マスターメンバー5年毎講演「デジタルで変わってきたこと少々、症例少々」 | 黒瀬 匡順 先生 |
16:30 | パール大賞・トピック症例発表 | |
16:45 | 閉会の辞 |
会 場
- 場 所:
- 神戸オリエンタルホテル
- 〒650-0034 兵庫県神戸市中央区京町25
- TEL :
- 078-326-1500
お申し込み
お申し込み方法
外部サイト「PassMarket」(PassMarket – イベント申し込みプラットフォーム)よりお申し込みとお支払いをお願いします。今回から、FAXでのお申し込みはできませんのでご了承ください。
①下記URLにアクセスしてください。
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/019tt810cyk87.html
②PassMarketサイト上の大会参加申し込みページにおいて、「チケットを申し込む」を選択して、お申し込みとお支払いの手続きを行ってください。
症例展示について
会員の先生で、複数症例展示をご希望の方は、1症例につき3000円をこちらからお支払いをお願い致します。
参加費用
● 早期申込・会員:95000円(7月末日まで)
● 会員:105000円
● 早期申込・非会員:115000円(7月末日まで)
● 非会員:125000円
<10月21日のEUGINE先生の特別公演のみ受講の場合>
● 早期申込:35000円
● 8月以降の申込:40000円
※参加費用には、研究会参加費(2日間)と両日の昼食、10月21日の懇親会と宿泊費(洋室全室禁煙 朝食付き)が含まれます。
※10月20日(日曜日)の前泊をご希望の場合:宿泊費 20,000円 1名1室利用 朝食付 haru_ko@nifty.comまでメールでご連絡の上、こちらからpaypalでお支払いください。
※宿泊は原則1名1室となりますが、2〜3名1室をご希望の際はご連絡ください。また、宿泊されない場合は申込時に必ずご連絡ください。2〜3名1室ご希望もしくは、宿泊されない場合でも原則参加費用は変わりません。
申込手続に関するお問い合わせ
第25回 JANO大会 事務局(代行 ラクア)
担当:服部治子
email : haru_ko@nifty.com
大会の内容に関するお問い合わせ
日本非抜歯矯正研究会事務局
〒640-8341 和歌山市黒田1丁目2-20 有本矯正歯科内
TEL : 073-475-1888
e-mail : info@nextortho.org