JANO 2023
第28回 日本非抜歯矯正研究会
JANO 2023
受付終了
会 期 : 10月23日(月)‒ 10月24日(火)
場 所 : 東京アメリカンクラブ
特別講演 : 佐本 博 先生
依頼講演 : Dr.Jean-Marc Retrouvey, 大塚 淳 先生, 藤本 浩平 先生
受付終了しました
コロナの真っ只中、昨年のJANO年次大会があった際に、本年度の大会長をさせて頂く事になりました。子供達の卒業式、入学式などの式典や運動会や文化祭などのイベントが開催され、ようやく以前の生活が少し戻ってきた様に思っております。我々の業界ではバーチャルでの聴講も定着して、今後も続くでしょうけれどもリアルに人と触れ合い、感じることは五感を刺激して人生を豊かにしてくれると思います。スケジュールの合う先生は是非お越し下さい。
自分はコロナで出張が少なくなったこの2−3年は、今迄以上に海に行きウィンドサーフィンをしていました。その原点は、学生時代のヨット部です。当時の4学年先輩の大塚淳先生にプレオルソの講演をお願いしました。また、アライナーがメインにっても診断や治療計画をする際には、ボストン大学大学院時代がルーツになります。当時同期だった、Retrovey先生は現在、ミズーリ大学矯正歯科の主任教授になり、講演をお願いしています。そしてインビザラインの仕事をする様になって、色々な場面で一緒になる機会があり、アライナー矯正歯科の世界を牽引する立場にある佐本先生をお招きしました。我々の研究会は小規模ですので、アットホームでオープンな雰囲気でみなさんのご参加をお待ちしています。
第28回日本非抜歯矯正研究会大会長 賀久 浩生
特別講演
「改めて、アライナー治療における抜歯症例について考える」
日時:10月23日 (月) 10:30
日本矯正歯科学会認定医・歯学博士/Journal of Aligner Orthodontics 国際編集委員
佐本 博 先生
【略歴】
日本大学卒業後、日本大学松戸歯学部矯正科および歯周科に在籍。
2006年より港区南青山にて開院し、インビザライン治療を開始する。
2016年に初めてインビザライン2000症例に到達した日本人として表彰された。
2012年にアラインテクノロジー社主催の症例コンテストにて、最も優れた治療を行ったインビザライン治療ケースとして日本人として初めて最優秀賞を受賞した。
2013年、2014年、2016年、2017年、2018年において通算9度受賞し、最優秀賞1位を通算6度受賞した。
【抄録】
2006年にインビザライン治療をスタートしてから今日に到るまで、私の矯正治療に対する考え方に様々な変化があった。その一つに抜歯症例に対する考え方がある。インビザラインをスタートした当初はアライナーで抜歯ケースがどこまで治せるのか?治せなかった場合はどのようなリカバリーが良いのか?そのようなことにフォーカスしていた。
小臼歯4本抜歯がアライナー単独で治せることを経験し、ボーイングエフェクトを起こした抜歯ケースの有効なリカバリー法や限界も知ることができた。
それから興味はアライナーによる上顎大臼歯の遠心移動や上下顎大臼歯の遠心移動の限界に移り、重度クラス2や叢生であっても非抜歯治療で良好な結果が得られることを実感した。
そこで学んだことが非抜歯であっても側貌プロファイルの維持や改善が可能であることや治療後のスマイルが非抜歯の方が自然で調和がとれていることであった。つまり、歯を抜かなくても、むしろ歯を抜かない方が審美的にも解剖学的にも機能的にも良好な結果が得られることが多いと考えるようになった。
それ以来、非抜歯で治療することが多くなり、小臼歯抜歯を行うケースが激減した。インビザライン治療をはじめてから学んだ一番価値のあることは、「アライナー単独で小臼歯4本抜歯治療ができる」ことではなく、「今まで抜歯が必要だと思われていた難症例のほとんどが非抜歯でもできる」ということである。
私の抜歯症例に対する考え方がそのように変化した中で、それでもあえて小臼歯抜歯が必要になるケースはどのようなケースなのか?改めて抜歯症例の選択基準や難症例の目指すべきゴール設定、治療計画について様々なケースを通じて、皆様と共有したいと思う。
依頼講演1
Artificial Intelligence in Orthodontics: A blessing or a curse?
日時:10月24日 (火) 9:00
Dr.Jean-Marc Retrouvey, D.M.D., M. Sc., FRCD(c)
【Current position】
Leo Rogers Endowed Chair and Professor, Department of Orthodontics
Interim Program Director
University of Missouri Kansas City
Kansas City, Missouri
Honorary Professor Faculty of Odontostomatology Ho Chi Minh City, Vietnam
Principal Investigator: Brittle Bone Disease Consortium, RCDRN, NIH
President International Foundation for Dental Education.
【Abstract】
Digital technologies have revolutionized orthodontics since Align introduced the Invisalign techniques around 20 years (already!) ago. Significant and constant improvements are made on a daily basis in all aspects of the digital workflow and now multiple companies offer digital solutions.
Today, a large amount of digital technologies is available to the orthodontic office for data acquisition, treatment simulations, aligner therapy and orthodontic appliance fabrication. These technologies require different approaches than the conventional ones, all orthodontists are familiar with. The 3D digital workflow is based on the individualization of treatment. It is not an evolution but a revolution. Early adopters have already proven the validity of this approach and a large number of companies are now offering 3D workflows, further validating the concept. More are joining every day. In addition Artificial Intelligence is bringing new processes of diagnosis and treatment planning at a very rapid pace.
In order for the orthodontist to maintain a leadership role in the digital diagnosis, planning and delivery of care of his patients, the orthodontist must become familiar in all the possibilities that the digital technologies offer.
This presentation will concentrate on exposing and explaining the different workflows necessary for the judicious application of present digital technologies in a busy orthodontic practice.
依頼講演2
「プレオルソユーティリティ」活用方法 プレオルソ ユーテリティーとはなにか?」
日時:10月24日 (火) 10:00
大塚矯正歯科クリニック院長 院長
大塚 淳 先生
【略歴】
東京歯科大学卒、同大学矯正科大学院卒。
平成4年矯正歯科専門医院として開業 現在に至る。
【抄録】
旧プレオルソいびきを使っているうちに「いびき改善」とは別の効果を偶然見出し臨床にて良好な結果を得ました。
①従来のかみ締め防止のスプリントを使用してバイトが深くなったり、開咬になったり等悪化した経験はございませんか?
②臼歯部のインプラント破損の原因の多くは、就寝時のかみしめ、すなわち歯牙接触癖が大きく関与していると思っている先生は多いと思います。その方法論として「プレオルソユーティリティ」が解決の糸口になります。
また、③本格矯正治療で抜歯をしてバイトが深くなりなかなかバイトが挙上せずに治療期間が長引いて困っている先生はいませんか?
本格矯正治療中のバイト挙上に「プレオルソユーティリティ」は大きな改善が短期間で診られます。
こうしたバイトに関する症状の改善が見られた症例を多く経験しました。今回はその症例の供覧とともに「プレオルソユーティリティ」を紹介します。
依頼講演3
「上唇小帯の矯正治療におけるマネージメント」
日時:10月24日 (火) 11:00
アメリカ歯周病学会認定歯周病、インプラント専門医(Diplomate, American Board of Periodontology)
藤本歯科医院
藤本 浩平
先生
【略歴】
東京歯科大学卒、ワシントン大学歯周病科大学院卒
藤本歯科医院勤務
2004年日本臨床歯周病学会 正会員
2005年アメリカ歯周病学会認定医取得
【抄録】
上顎正中部における小帯(上唇小帯)は歯肉粘膜・歯槽粘膜と上唇を結ぶひだ状の粘膜で、歯槽骨の左右の上唇挙筋付着部付近から歯肉・上唇粘膜を走行する深部結合組織で構成されている。肥大した上唇小帯は症候群や発育障害に伴う問題との関連、上顎前歯における正中離開との関係性が示唆されており、矯正治療では切除される事も多い組織である。
その他に、肥大した小帯に伴う歯肉退縮に関してはまだ文献的な裏付けるデーターは少ないのが現状であります。本講演では上唇小帯に伴う臨床的な問題と矯正治療の関係性とその対応についてお話をさせていただきたいと思います。
プログラム
第28回 日本非抜歯矯正研究会 JANO 2023
8:30 - 10:00 | 準備、グレーディング | |
---|---|---|
10:00 | 開場 | |
10:30 - 12:40 (120分休憩を含む) |
特別講演 『改めて、アライナー治療における抜歯症例 について考える』 |
佐本 博 先生 |
12:40 - 14:00 | ランチ | |
14:00 - 15:00 | マスター5年毎講演 | 兼子 宏一 先生 |
15:00 - 15:45 | 2022年トピック症例講演 | 吉田 忠雄 先生 |
15:45 - 16:00 | Coffee Break | |
16:00 - 17:00 | マスター5年毎講演 | 山本 昌宏 先生 |
17:00 | 終了 | |
18:00 | 懇親会 |
8:30 | 開場 | |
---|---|---|
9:00 - 9:45 | 依頼講演1 『Artificial Intelligence in Orthodontics: A blessing or a curse?』 |
Retrouvey 先生 |
9:45 - 10:00 | Coffee Break | |
10:00 -10:45 | 依頼講演2 『「プレオルソユーティリティ」活用方法』 |
大塚 淳 先生 |
10:45 - 11:00 | Coffee Break | |
11:00 - 11:45 | 依頼講演3 『上唇小帯の矯正治療におけるマネージメント』 |
藤本 浩平 先生 |
11:45 - 13:30 | 昼食 展示企業プレゼンテーション |
|
13:30 - 14:00 | 総会 | |
14:00 - 14:45 | 2022年トピック症例講演 | 有本 博英 先生 |
14:45 - 15:00 | Coffee Break | |
15:00 - 16:30 | パールセッション・症例検討会 |
会 場
- 場 所:
- TOKYO AMERICAN CLUB
- 〒106-8649 東京都港区麻布台2-1-2
<電車でお越しの場合>
・地下鉄日比谷線「神谷町駅」“出口2”より、三田方向に徒歩約7分。
・地下鉄大江戸線「赤羽橋駅」“赤羽橋口”より、銀座方面に桜田通り(国道1号線)を徒歩約8分。
会員制クラブにつき、クラブ内駐車場は登録者専用のみとなっております。
タクシーまたは公共の交通機関でお越し頂くか、最寄りの有料駐車場をご利用ください。
お申し込み
お申し込み方法
外部サイト「PassMarket」(PassMarket – イベント申し込みプラットフォーム)よりお申し込みとお支払いをお願いします。FAXでのお申し込みはできませんのでご了承ください。
チケット販売期間 :
2023/6/15(木)10:00 ~10/10(火)10:00まで
①下記URLにアクセスしてください。 https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02ffq6bp7p331.html
②PassMarketサイト上の大会参加申し込みページにおいて、「チケットを申し込む」を選択して、お申し込みとお支払いの手続きを行ってください。
※ 申込時にyahooにログインが必要です。
参加費用
- ・費用には昼食が含まれます。宿泊は含みません。
- ・昨年から症例展示ありの方が安くご参加いただける設定になりました。展示を希望される方に
は、展示用ファイルを郵送いたします。
懇親会費
10月23日の懇親会参加費は 15,000円(税込)です。
参加登録と同時にお申し込みいただけます。
お問い合わせ先
日本非抜歯矯正研究会事務局
email : jano.shioriarimoto@gmail.com
宿泊、交通手段のご予約をご希望の方はラクアまでご連絡ください。
email:lac.tabi@nifty.com